先日の谷根千散策で見つけたお店のレポです。
谷中・よみせ通りのケーキ屋さん2軒をご紹介。
一軒めは“手作りパイの店 マミーズ”。
こちらではパイ3種を購入。
一つ目はアーモンドケーキ。
アメリカンタイプのパイケースにクレームダマンドまではいかない、軽めのアーモンド生地、底にはラムレーズンがこれでもかと敷き詰められています。
パイも軽めですが、このアーモンド生地もかなり軽め。
パンプディングのようでもあり、フィナンシェのやや軽いもののようでもありというとイメージしやすいでしょうか。
2つ目はバナナチョコレートパイ。
パイケースに刻んだバナナの入ったチョコレートクリーム、その上には生クリームがナッペされています。
こちらも軽いのかと一切れ口にするも、意外とチョコレートが濃厚な感じ。
チョコレート味のカスタードクリームに近いですが、チョコレート多めな印象です。
3つ目はレモンパイ。
これは見た目どおり、レモンカードがフィリングのおなじみのもの。
こちらは上記の2つに比べると、予想通りのお味とバランス。
レモンの酸味も適度で、食べやすいです。
ショーケースにはこういったパイが約7~8種。
一番有名なのはアップルパイだそうで、今思えばこれをはずしたのは大失敗・・・。
お店のつくりは素朴なパン屋さんといった懐かしい雰囲気で、パイもまさにホームメードという言葉がぴったりの優しいお味です。
次は、“菓子工房 まぁる”。
こちらでは、イチゴのメレンゲ、アーモンドケーキ、抹茶のサブレを購入。
まずはイチゴのメレンゲ。
これは鮮やかなピンクに惹かれてついつい手に取ったのですが、味わいもGood。
カリッと焼きこまれた軽いメレンゲに、フリーズドライのイチゴがちりばめられています。
なんとなく懐かしいカルメ焼きを髣髴とさせる一品。
アーモンドケーキは驚くほどどっしり、しっとり。
フィナンシェとクレームダマンドの中間のような食感です。
とってもリッチな味わい。
最後に抹茶のサブレです。
これは・・・ちょっと体験したことのない不思議な食感。
またしても絶品!
一口大のサブレはまわりにたっぷり抹茶がまぶしてあります。
結構固めなのかな?
と口に含むも、まるでポルボロンのようなもろさ。
でも、中は砂のようなという感じではなく、ホロホロとやわらかいのにガリっとしたというかザクッとしたというか、そんな感じの荒い歯ざわり。
ショートブレッドに近いでしょうか。
でもWALKERSのものほど硬くないです。
その食感のギャップがお見事。
しっかりとしたバターと抹茶の香りが口いっぱいに広がり、控えめな甘さの中にところどころ顔を出す塩味もまたベストマッチ。
この外側ポルボロン、中はショートブレッド、という組み合わせの食感はカールのチーズ味にも似てる!?
これはクセになるだろうなぁ。
これを食べたいがために、千駄木まで行ってしまいそうです、笑。
このまぁるさん、地域に根ざした地元商店街にある、こじんまりとした割と地味めなお店という印象だった故、もっとおやつ菓子系の軽い味わいと思いきや、まったく違います。
濃厚でしっかりとしたテーストは、ちょっと、いや、 かなりセンセーショナル。
おやつのようにパクパクというよりは、むしろ一切れづつじっくり味わっていただきたいと思わせるお味です。
今回生菓子は購入しませんでしたが、是非とも次回は生菓子、そして、マミーズのアップルパイに挑戦してみたいと思います。
ちなみに、谷中銀座を抜けると突き当るこのよみせ通りには、短い距離に上記2軒に加え、“がようし”というお店とケーキ店が3軒も集まっています。
谷中銀座には揚げ物をはじめとしたお惣菜やさんも集まっているし、先日のギャラリー同様、短い動線で食べ比べできるので効率がよいですね。
お腹はややキツイけど(苦笑)。