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8 Presents 通信

お教室でのお話、スウィーツのお話、主宰者の日常や思ったことなどについて書いています。

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隠れ家フレンチ 中野編  “下手な料理人”のお店

2008/03/29(Sat)22:34

父が突然フレンチを食べに行こうと誘ってきました。
なんとまぁ珍しい。
大抵一杯飲み屋系しか行かない父がどうしたことかフレンチ!

桜があまりにもきれいでどこかおかしくなってしまったのでしょうか?

勧めてきたところは桜並木沿いにある名店ですが、ときすでに遅し。
電話をするもオーダーストップの時間でした。

提案するのが遅かったですからね・・・。

そこで、せっかく気分が乗っているから他にはないのかと私に振ってきました。

急に言われても困るけれど、とりあえず浮かんだ以前2回ほど行った近所のフレンチに電話。
するとこちらもあと30分でオーダーストップというので慌てて駆け込むことに。

そこは、大通りに面してこそいるものの、看板、そして今どきHPもない、小さなお店。

なんでも聞くと、殆どが口コミまたは紹介のお客様だとか。
もちろん一見さんもいなくはないのですが、ほとんど皆無だそうで。

かく言う私はその一見のひとり。
数年前にお店の前を通りかかって気になって、その後何度か中を眺めたあと、思い切って入店したのでした。
お店の方からは、「勇気がありましたねぇ」と感心されてしまいました(笑)。

でも、今日は両親を紹介し、3名でディナー。

まずは感想。
とにかく凄いです。
お味、ボリュームともこのお値段でよいのでしょうか?というのが率直に感じたことです。
以前伺った時もそれなりにおいしいと感じましたが、今日は改めて感動。

メニューはコースのみ。
前菜2種、メイン、デザート、コーヒー、パンがついて3,080円也。
品数の構成だけみると、それほどたくさんという印象はありませんが、一品の量がプチ外国並みです(笑)。

今日の前菜はホタテ、フォワグラを使ったものがそれぞれ一品ずつ。
メインはお魚、豚、牛から一品チョイス。
デザートはガトーショコラの洋ナシのシャーベット添えでした。
パンも含めすべて自家製とのことですが、本当にどれをとっても手抜きが全く感じられないお料理です。
しかも、ボリュームもすごく、この大食感の私でさえ、メインの途中でかなり満腹に。

なにしろ、前菜に出てきたフォワグラの大きいこと。
長さ6~7cm、幅3~4cm、厚さ1cmはあろうかというフォワグラが丸々、マッシュされたレンズマメソースの上に載せられているのです。
フォワグラに目がない私は感激でしたが、さすがにこの量は厳しい(苦笑)。

そして、お肉は和豚のソテーにしたのですが、これまた山盛りといった感じで驚きです。
牛で言う霜降りのような脂身が適度に入った豚とは思えないほど柔らかいもの。
そえられた長ネギもまたトロッとしていてよく合います。

ラストのデザートは見た目的には適量でしたが、チョコレートも上に載せられたムースも、添えられた洋ナシのシャーベットもすべて濃厚。
でも後味はさっぱりしていて、満腹でも意外に食べられました。
満足感大です。

最後になりましたが、自家製パンがまた絶品。
外の皮部分がサクッとしていて中がもっちり。
うまく表現できないのですが、こういう食感の組み合わせ、あまり食べたことがありません。

とにかく、どれをとってもかなりレベルの高いお料理だと思いました。

母はもちろん、お店やお料理にうるさい父もこれまた珍しく納得しているようで、大絶賛。
私の株も上がりました(笑)。

それにしても中野だからこの価格で営業できるのかもしれませんが、これがもっと都心だったら絶対無理でしょうねぇ。
中野でさえも心配になってしまいますから。
利益を度外視したとしか思えない良心的過ぎるお店です。

サーブしてくださったお店の女性も感じよく、アットホームで、まさに貴重な隠れ家レストラン。

この素晴らしさをもっと多くの人に広めたいけれど、繁盛して予約が取れなくなっても困るし・・・複雑な気分です。

そうそう、お店の名前は“ガルゴティエ ササキ”といって、フランス語で“安食堂の主人”とか“下手な料理人”という意味なのだそうです。
どうしてそんな・・・!?

本物のお料理をいただけるというのに、看板もないし、HPもないし、そしてネーミングも一風変わったもの。

ですが、それらが逆に、よりいっそう(そのお店を)自分だけが知っているというひそかな喜びと優越感を抱かせる要因になるのかもしれません。
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No.135|レストランComment(0)Trackback

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