本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
と、もうすでに今年に入って3日も経ってしまったのですねぇ・・・早い。
毎年1日は実家に家族が集合し、先日のブログに書いたように母の手作りのおせちをいただきながらワイワイと団欒。
今年も例年のごとく、食卓には盛りだくさんのお料理が並んでいます。
煮豚、なます、お煮しめ、黒豆、焼き物、変わりきんとん、昆布巻き等々、どれから箸をつけようかなぁと迷いつつ、まずはごぼうの煮物から。
ん!?なぜか妙にしょっぱい。
母はどちらかというとかなり薄味のほうで、人によっては物足りないと思うくらいなのに今年のごぼうは塩っ気が強かったのです。
たまたまかなぁなんて思いつつ、次は焼き物の海老に。
とても立派な海老で味噌がたまらなくおいしそうな香りを漂わせています。
頭を取ってかぶりつくと、ん!?これまたしょっぱい。
どうしたのかなぁ、もしや自分の舌がおかしいのかなぁと思っていた矢先、弟が、
「海老がやたらしょっぱい」と言い出しました。
すかさず私も「そうそう。それからごぼうも。」と言うと、次々一斉に、自分もそう思ったとの声。
その感想に母は驚き、自分の作った料理を改めて口にして、その塩っ気の強さに納得している様子。
でもどうしてそんなにしょっぱくなったのかしら?いつもと同じに作っているのに・・・。
とかなり不思議そうです。
そこでいろいろ思い返した結果、使った塩としょうゆがいつもと異なっていたことが判明。
どうやら、父が何も考えず安かったからと購入した調味料をそのまま使って、いつもどおり作ってしまった結果、この味になってしまったようでした。
確かに塩やしょうゆを使っていない感じのものはいつもどおり母の味です。
う~ん、なるほど。
塩やしょうゆってみんな同じではないのですよね。
同じしょっぱいといっても、しょっぱいの後にまろやかな後味が広がるものと、単純にとがったしょっぱさだけのものなど色々あります。
今回のお塩はまさにその後者のとがった感じ。
塩~というかなり強烈なしょっぱさがまず来て、そのまま最後まで貫き通す、そんな味なのです。
ですから、どれを食べてもかなり塩気のインパクトが強く、脳に記憶されるのはただしょっぱい、という味。
私はこの塩っ気がかなり苦手で、塩気の強いものを食べると、おいしいまずいの前にまず鼻の奥が痛くなってきます。
なので、塩っ気を感じると、怖くて次に進めなくなってしまうのですよねぇ。
そんな会話をしつつ、「調味料の選び方や使い方って本当に大切。やっぱりきちんと確認しなくては」と、お正月早々皆で調味料談義をしてしまいました(笑)。
お菓子を作る時に使うお砂糖も、上白糖とグラニュー糖では微妙に甘さの感じ方が異なってきたりしますから、調味料を知るということは重要なことなのですよね。
これは後になってわかったのですが、実は各自が母の料理をしょっぱいと感じたとき、皆、まず自分の味覚がおかしいのかと感じ、次に食べたものがまたしょっぱかったとき、もしかすると母が年老いたせいで舌の感覚がおかしくなってしまったのではと心配になったとか。
やはり、母も皆にそういう心配を生じさせる年齢になってしまったのだなぁとちょっぴり寂しくなりましたが、実際は単なる調味料の使い間違い。
ということで、最後はほっと安堵した元旦の宴でした。
それにしても、あんなにたくさん作ってしまったお料理、どうするのでしょう。
無理やり摂取するのも身体に悪そうで怖いし・・・。
そちらの方が心配!?
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