今日はひなまつり。
なのに、外は冷たい雨・・・
雪になるとの予報でしたが、この辺りはまだのようです。
さて、本日はかねてから気になっていたおひなさま展を見に行ってきました。
中野区の歴史民族資料館の企画展示です。
ここ20年間に個人宅から寄贈されたものを展示しているとのことですが、その数100組近く、相当な量でした。
しかも当然の事ながら、七段飾りがほとんどなので、会場に足を踏み入れると、そのお人形の数々に圧倒されます。
江戸の次郎左衛門雛から始まり昭和50年代のものまで、ずらりと揃っています。
江戸時代のものというと、相当劣化しているのだろうと思いきや、保存状態がよいからなのか、どのお人形も意外にきれい。
こうして並べてみてみると、お顔をはじめとし、ひとつひとつのつくりが時代とともに変化していることがよくわかります。
そこで、疑問。
雛人形のお内裏様とお雛様の位置ですが、一体どちらが右でどちらが左なのか?
うろ覚えの私の記憶では、関東は右にお雛様、左にお内裏様、関西はその逆。
ところが、今回ここに展示されているものは、全て関東のものであるにもかかわらず、どちらもあります。
強いて言えば、古いものほど関西と同じ立ち位置のような。
気になって調べてみると-
京都では、お内裏様を向って右側に、お雛様を向って左側に飾っているお店が多くあります。
これは、明治政府が、西洋文明を取り入れるまでの京都御所での天皇の位置に習ったものです。
京都御所の紫宸殿は、南向きに建てられています。 太陽は、東から昇ります。 この太陽の光を最初に受ける側、すなわち、向かって右側を日本では上座としてきたのです。
すなわち京都では、日本の昔の上座に習った飾り方をしているということです。
その他の地域では、お内裏様を向って左側に、お雛様を向って右側に飾っているお店がほとんどです。
それは、大正天皇の即位の礼の時に西洋式に天皇陛下が左、皇后陛下が右に立たれた時点から関東圏を中心に全国に広まった飾り位置です。
また、今日では、生活の中でも西洋式の男女の位置が一般化しているので日本人形協会では、協会加盟店統一の標準飾り方としました。 雛祭りは、その行事が受け継がれてきた地方や家ごとの歴史や伝統をうつして、さまざまなかたちで伝えられてきました。
そうしたことから考えますとお内裏様の位置が違ってもどちらも間違いではありません。(人形のモリシゲ さんHPより)
なのだそうです。
なるほど。
だから、全部ではないですが、新しいもの=昭和に入ってからのものがぐっと今のお雛様の立ち位置となっていることが多かったのですね。
そういえば、実家にある祖母の形見の雛人形は、まさに現代と逆。
これまで、京都に縁のないはずの祖母なのにナゼ?と思っていましたが、時代によるものだったのですねぇ。
さらにこのイベント、こちらの資料館での展示のみかと思ったら、なんと地元商店街がこぞって参加しているのです。
“まちかどひなめぐり”と題し、最寄り駅からこの資料館までの長い商店街における店先のあちらこちらにお雛様が。
なんだか普段パッとしない商店街(失礼)ですが、スタンプラリーなんかもやっていたりして、ちょっとしたテーマパークみたい。
素敵なアイデアだなあと感激してしまいました。
雛祭り当日にこうした旬の興味深いイベントを拝見することが出来、よかった♪
それにしてもあのお人形は迫力満点。
ぜひお見せしたいところですが、撮影厳禁というのが惜しいところ・・・。
お近くで感心がおありの方は是非いらしてみてください。
中野区立歴史民族資料館にて、今週末8日16時30分まで開催中。
さて、ひなまつりのプレゼント!?というわけではありませんが、久しぶりに母が服を作ってくれました。
何十年ぶりでしょう~。
買っておいた生地があるから何か作る?ということで、ジャンパースカートをリクエスト。
本日仕上がってまいりました。
早速試着すると、イメージどおり、イイ感じです。
親子揃って、「いいじゃない。カワイイ~」と盛り上がるも、
「40過ぎのオバサンに向かって、カワイイもないけど」の母の一言。
かくいう40過ぎのオバサンは、
「このデザイン、まだしばらくイケるかな?オバサンになっても着られそう?」
ここはオバサンになっても、ではなく、オバ“ア”サンになってもの間違いですね。
親にとって子は何歳になっても、やっぱり子。
そんな親の前では、例えオバサンでも子どもになってしまうんですねぇ。
ってことで、今シーズン一回位は着られるかな・・・。
ウールだけど。
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