今日、母がスィートポテトを作ったので、焼いてほしいと言われました。
生地は作ったのだけれど、他の用事があって、その先をしている時間がないからお願いとのこと。
キッチンにはマッシュし調理されたさつまいもの入ったボールと、アルミ箔のケースが置いてありました。
アルミ箔があるということは搾り出して焼くのだろうと思い、搾り出し袋の場所を尋ねると、そうねぇと母がキッチン奥の、山になった荷物の中をごそごそと探し始めました。
そういえば、私が実家を離れてからというもの、この家では殆どケーキ作りなどしないので、搾り出し袋なんて到底ないのでしょう。
そう思いつつ私も引き出しを開けて捜索開始。
ところが、ありました!それも、なつかしい注射器みたいなケースに入れて搾り出す器具です。
わぁ、昔はこんなものも使っていたのよねぇ。
今は絞るといえば、まず搾り出し袋以外ですることがないので、ちょっと物珍しい思いがしました。
手にとってしばらく眺め、いざ使おうと思ったのですが、待てよ、これ相当使いにくかったのではなかったかなぁ・・・。
そうなのです。
これは先述したとおり、イメージとしては注射器の太いものに似た仕様なのですが、片手で持ち、親指で押し出すような使用方法。
中身の感触が全くわからないので力の加減が出来ない上、ましてや、今回のポテトのような重い生地を入れた場合、押し出すのに相当な力が要って、親指が痛くなりそうな感じです。
洗うのも大変そうですし(苦笑)。
せっかく見つけたけれど、今回は見送ることに。
結局その後も搾り出し袋は見つからなかったので、仕方なく手でフットボール型に成型することにしました。
そして、オーブンもこれまた懐かしい。
これ機能するの?というほど、アナログなもの。
スイッチを回して点火、温度設定も同じ。タイマー無し。
わぁ、またまた感動。
ちょっと火力が心配でしたが、少々時間を要したものの、こんがりいい焼き色が付いておいしそうに出来上がりました。
それにしてもスィートポテトなんて本当に久しぶり。
というか、タルトやパイの中身として、使うことはあれど、スィートポテト単体を自分で作るのははじめてかもしれません。
子供の頃に、母がよく作ってくれたお菓子の1つです。
マドレーヌ、シュークリーム、ドーナッツなどなど、今の私のお菓子作りの原点とも言えるお菓子、いやおやつたち。
小2の甥が食べるなり、「懐かしいお菓子だねぇ。」と感想を一言。
8歳の彼にとって初めてのものがなぜ懐かしいのかはナゾですが、私にとっては紛れもなく“懐かしいお菓子”です。
最近はこういうシンプルなおやつ菓子を作る機会がめっきり減ってしまいましたが、やはり原点だけあって、おいしい。
その上、“初心忘するべからず”という言葉を思い出させられます。
たまにはこんなおやつ菓子、作ってみることも大切ですね。
そういえば、さっきの搾り出し器具、使い勝手が悪くって、実家に置いてきたのだったことを思い出しました。
それ以外の使える器具類は、すべて持ち出しましたから(苦笑)。
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