最近、食材難の危機に直面しています。
まず、バター。
一般家庭ではあまり実感は湧かないと思うのですが、実はお菓子や食品業界ではかなり深刻な状況のようです。
というのも、原料となる生乳の不足により、メーカーが利益幅の少ない業務用バターの生産を縮小しているらしいのです。
たまたまこちらのケーキサークルでは昨年後半にバターを使ったメニューが無かったこと、そして秋より2カ月お休みになってしまったので、別段バターが無くては困るという状況にはならなかったため気が付かなかったのですが、お菓子関係の友人や知り合いからバターが手に入らなくてとても困っているという話を聞き調べてみると、これが本当に信じられない位どの通販の業者においても、品切れ。
それでは実際店頭ではどうかと見に行くと、こちらも全く同じ状況。
こんなことってあるのですね。
この業界においてバターが手に入らないというのはかなり致命的なこと。
お店によっては定番メニューが提供できない、お教室においてもテキストのレシピを変更しなければならないといった事態も起こります。
ある意味“あるのが当たり前な食材”ですから、それがなくなったときの衝撃は相当なものです。
次に、こちらは品切れにはならないまでも、値上げの衝撃、小麦粉です。
小麦粉もバターと同じく業界には無くてはならない、そしてあるのが当たり前な食材ですので、それが値上げとなるとかなりの打撃です。
これもちょっと心配になり、いつも行くスーパーにチェックに行くと、案の定、これまでより6円値上がりしていました。
すでに来たか・・・という感じ。
ちなみに唯一の救いはバターも家庭用ならば普通に売られていること。
ただ、業務用に比べ若干割高。
なので、小麦粉の値上がりと合わせ、この割高なバターを買うしかないという状況は、やはり業界で商売をしているものとしては厳しいことなのです。
とはいえ、ずっとそれらを使わないメニューばかりにするわけにもいかず、当ケーキサークルでも来月はバター、小麦粉、そのどちらも多く使用するメニュー。
せめて家庭用バターがなくならないことを祈ります。
と、ここまでは業界共通の話題ですが、ここからは今月のわがケーキサークルにおける困った食材。
それは何かというと、小豆の甘納豆です。
それが何か?という感じなのですが、これがまた信じられないくらいに店頭に見当たらないのです。
でもこれにおいては品切れというか、元々扱いが無い様子。
当初、昨年の暮れに試作を始めた時は、普通にスーパーの和菓子コーナーに並んでいて、それを1袋購入しました。
そのときは少なくともそのお店にはまだまだ在庫がありそうな感じだったので、特に買い置きすることもしませんでした。
そして、いざ今月のクラスが始まり、調達に行くと、はじめに購入したお店はおろか、行けども行けどもスーパーに無い!
家の近辺、隣の駅のスーパー、コンビニ、お菓子屋さん、ちょっとご高齢者の顧客が多そうな食料品店を含め、12,3軒は行きましたが全滅。
色々な種類のお豆が入ったアソートのようなものはあるのですが、小豆だけというのが無いのです。
そこで、ふと名案(?)を思いつきました。
というのは、この近辺は寺町で、参道には昔からのおせんべいやさんやお豆やさん、お豆腐やさんといった個人商店が多いのですが、その中にちょっと有名な甘納豆やさんがあったことを思い出したのです。
なんだ、最初からそこに行けばよかったと、ほっとし自転車を走らせると・・・
なんとあるはずの場所に無い、というかシャッターも閉まっている上、看板すらないのです。
週末にしまっているはずがないと思い、帰宅しネットで調べたところ、どうやら数年前に廃業したようでした。
ガ~ン・・・。
私個人としては実は甘納豆はあまり好きというわけではなく、自分で買ってまで食べるものではなかったので、そのお店が閉店していたことすら知らなかったのです。
甘納豆、最近は需要がなくなってしまったのでしょうか?
そんなに珍しいものなの~?
自分としては甘納豆も“普通にあって当然な食べ物”だったのですけれどねぇ。
それとも、これも原料不足なのでしょうか?
でも、同じ小豆でも、ゆで小豆や、こしあん、つぶあんといったものはどこにでも売られているのですよね。
あ~困った。
私にとっては当座一番の危機は、バターでもなく、小麦粉でもなく、この小豆の甘納豆が手に入らないことです!
ちなみに、結局散々探しまくった挙句、なぜか見落としていた家から2番目に近いスーパーに売っていて事なきを得ましたが・・・。
でも、万が一、そのお店が品切れになったらアウト。
今のところ在庫はたくさんあるようでしたが、前例もあるし、買いだめしておかなくちゃ(苦笑)。
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