今日は親戚の十三回忌がありました。
宗教によって形式や進行が微妙に違うのは当然ですが、今日の法事は中々興味深いものでした。
時間になって本堂に通されると、住職のご挨拶に続き、標準語(?)というか普通の話し振りで、人の道とはという、いわゆる“説教”が始まります。
これが、時間にして15分くらいでしょうか。
そのあと、合掌しながら3回お決まりの文句を合唱。
次に、あらかじめ渡された読経の冊子の指定ページを開くよう指示があります。
そして、お坊さんの読経開始とともに、ご一緒に!の合図でまたまた大合唱。
う~ん、面白い。
読み進める内、途中、「では次、〇ページに飛んでください。ではそこからまたご一緒に!」
という具合に進行すること約1時間。
もちろん、その間にお焼香は通常通りします。
順番に前に出て、参列している方々に一礼して、となるのですが、これがまた誰も正面を向いていない(苦笑)。
みな自分が焼香する以外は、例の読経本を見ながら、一緒に読み上げているので、ほぼ全員、下を向いたままブツブツ。
普通だったら、焼香時、前に行って一礼する際、参列者と目を合わせご挨拶をするという感覚なのですが、今回に限ってはほぼこちらの一方通行。
正面から見たこの光景はやや違和感ありでした。
もちろん、ご住職のお話は素晴らしかったですし、読経も初でしたので貴重な経験です。
でも、なんとなく全体のイメージとしては“法事”というより、むしろ、“学校の行事”に近いもの。
開会にあたり、校長先生からのご挨拶です。
では次に実習に移ります。
いいですかぁ?先生のあとに続いて・・・みたいな。
確かにこれまでの法事はマニュアルにのっとった、ある意味受身の儀式でしたが、今回は“視聴者参加型”。
このスタイルはこのお寺オリジナルなのかそれともイマドキの法事は皆こんな感じなのか・・・。
少なくともここ一年のうち私が参列したほかの法事では、ここまでの参加型ってなかったかも。
他では、昔なかった読経本の登場だけでも、驚いていたくらいでしたから。
しかしながらこういう演出(?)って、冠婚葬祭を軽んじるようになった昨今の意識を変えるには効果大ですよね。
少なくとも、普段余り目にすることのない読経を自ら読み上げていくのですから。
お寺も改革の時期!?
PR