テッパクとは、今話題の“鉄道博物館”のこと、略して“鉄博(テッパク)”なのだそうです。
最初それを聞いたとき、言葉を何でも略す流れから巷でそう呼ばれているのかと思ったら、本元も自ら館内アナウンスでテッパクと名乗っていました。
公認の通称なのですね。
正直、あまり鉄道には興味がない私。
それでも、今何かと話題なので一度行ってみてもいいかなぁと誘われるがままに行ってまいりました。
ちょうど出かける日の朝、テレビでも“大人が楽しめる”というふれこみで紹介していましたが、行ってみるとやはり親子連れがほとんど。
でもよくみるとその中に混じって、カップル、年配女性のグループ、そして、印象的だったのは成人男性の2人組み。
これが意外に多いのです。
車や飛行機、電車といった乗り物は、男性にとっていくつになっても魅力的なものなのでしょうね。
もちろん、小さな男の子もたくさん来ていて、皆真剣に見入っていました。
入ってすぐ右手の大きな展示スペースにずらっと並べられた過去の車両の数々は圧巻です。
電車に興味のない私でさえ、やや興奮気味。
中でも極めつけは、中央に展示してある機関車が一周するというイベント。
回転する際、汽笛を何回か鳴らすのですが、それがまた物凄い音で、会場中に響き渡る-、感動ものです。
私はこの音を聴くと、“銀河鉄道999”を連想してしまうのですが、今回も妄想して、勝手に宇宙旅行気分に浸っていました。
それから、もう1つ印象に残ったのが、中央線の車両の展示。
というか、車両自体ではなく、その中に展示された乗客のイメージです。
何車両かあるのに、なぜか最後列(前列?)の端っこにたくさんの人。
そこだけにかたまっています。
そして、その手前には立ち入り禁止のロープ。
これがなんとも不気味。
誰一人としてこちら側に顔を向けず、たむろしている・・・
そう、まるでゾンビみたいなのです!
こちらの気配に気づこうものなら、一斉にあのロープをなぎ倒してこちらに向かってきそうです。
怖い~。
落ち着いて考えれば、おそらく、中央線の混雑風景を表現したかったのかなとも思えるのですが、そこまで深く考えずあの光景を目にすると、本当に違和感を覚 えます。
他のお客さんはどう感じるのでしょう!?
それとも、自分が年明け早々、ゾンビ映画を立て続けに2本も見たからなのか・・・。
締めは“とうきゃう”駅でのっぺらぼうのご婦人と記念撮影。
ちょっとした旅行気分が味わえました。
それにしても自分がついこの間(と思っていた)まで利用していた車両、切符、改札等々、それらがすでに展示の対象になってしまうとは、年月の流れを実感さ せられます。
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