12月はリクエストクラスがお休みとなるため、今日が今年最後のリクエストクラスでした。
今月のリクエストは11年前のレギュラークラスのメニューです。
マジパンを使うこのメニュー、実は私自身、あまり頻繁に作るものではありませんでした。
マジパンはすぐ手に入るという材料でもない上、甘さの強い生地のため、一般受けしにくいということもあったからです。
初めて作ったのは、まだ私がお菓子を習っていた頃ですからそれこそ15、6年前。
当時は本当に甘いお菓子だなぁと言う印象で、さらに作業工程が多いということも手伝い、なんとなくあまり作らないメニューの1つになっていました。
ところが最近久しぶりに作ってみて、そのイメージがガラリと変わりました。
あんなに甘いと思っていたのに、全然甘くない、というか、甘すぎない。
それはきっとその後10数年お菓子を食べてきて甘さに慣れた事、そして、なにより、巷で話題になるケーキが全体的に甘くなってきているためではないかと思いました。
昔はおいしいお菓子のポイントの一つとして、“甘さ控えめ ”ソフト” “あっさり”というのがあったように思います。
でも、最近は、より欧米化してきたのか、“甘さしっかり” “ハード” “濃厚”というのが定着しつつあります。
今覚えば、老舗のオーヴォン・ビュータンなどは、本当に甘いし濃いなぁと思っていたのに、今はとてもおいしいと感じますから。
(先日のギャラリー会期中、友人から差し入れがありました!→)
変われば変わるものです。
今日のレッスンで作ったガトー・ネッセルローデ・ア・ラ・クレームは、当時のレシピですが、甘さは適度で、むしろ個人的にはもっと甘くても良いかも、と感じたほど。
でも、また数年後には、違った感想になっているかもしれませんね。
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