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8 Presents 通信

お教室でのお話、スウィーツのお話、主宰者の日常や思ったことなどについて書いています。

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不思議博士の不思議なお墓

2008/11/09(Sun)23:29

今日は今月初のレッスンでした。

今月のタルトのレシピはパータ・タルトといって、当ケーキサークルでは初めて取り上げる生地です。
とはいえ、今日のメンバーのうち、2名はこちらでのタルト作りは初めて。
なので、彼女たちにとってはそんなこととは関係なく初めてのタルト生地でした。

ここのところグッと涼しくなり、バターが溶け出しにくくなったので、パイやタルト作りが随分と楽になってきました。

今日の皆さんも、初めてにもかかわらず苦労されること無く、スムーズに仕上げていらっしゃいました。

甘じょっぱく、ザクッとした食感のタルト生地は、酸味の利いたりんごとバターやクリームのまろやかなソース、そして香ばしいアーモンドとも相性抜群です。

こちらの試食用では、小さいサイズのタルトレット型で。

大きいホールのものとはやや味わいも異なりますので、是非食べ比べなさってみてくださいね。

さて、レッスンの後は、近所の図書館に返却へ。

すると、そこで、“生誕150年 不思議博士・井上円了”という企画展示が開催されていました。

井上円了とは東洋大学の前身である「哲学館」の創立者であり、中野にある“哲学堂”公園を作った哲学博士です。

哲学堂は実家の近くでもあったため、よく遊びに行きましたし、成人してからはお花見で訪れているなじみのある公園。

そして、なにより、ここには“幽霊”と“天狗”の像があり、子供の時から“ちょっと怖いけど、すごく興味のあるところ”として、特別な存在の公園でもありました。

前置きが長くなりましたが、そんなわけでフラッと立ち寄ってみました。

会場には、彼の生い立ちや活動内容などのパネル、そして訪れた地で集めた彼のコレクションなどが展示されていました。

“妖怪”という言葉を初めて使った人物であり、日本だけでなく講演のため諸外国も巡った、大変活動的な方だったようです。

なかでも、私が特に印象に残ったのは、彼本人のお墓です。
(お墓とご遺体の写真らしきものまで、展示されています!)

生前、自ら、お墓(墓石)をデザインしていたというから驚き。
しかも、そのデザインが、一般的な四角い石ではなく、輪っかと“井”のような形をした石を組み合わせたなんとも大胆なもの。
お墓というより、まるでオブジェです。

今でこそ、ボールだったり、楽器だったりと、ユニークな墓石はいろいろありますが、当時にしてみたら、大変珍しかったのではないでしょうか。

真理の探究・不思議の解明を追求し、自ら“不思議庵主人”と称していたと言いますが、やはりいろんな意味で、風変わりな博士だったのかなぁと思ったり・・・。

わずかなスペースでの展示でしたが、しっかり小一時間楽しませていただきました。

ちなみにこの展示は、14日(金)まで、中野ZERO展示ギャラリーにて開催されています。

お時間とご興味のある方は是非いらしてみてはいかがでしょう。
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No.365|その日の出来事Comment(0)Trackback

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